オイロダインへのマエストロ塗布 | |
【ホーンへの塗布】 | |
マエストロを塗布するのはこのオイロダインです。 高音部がホーンで、中低音用にウーハーが3発付いています。 もともとは劇場用のスピーカだそうで、針貝様が38年間大切に使ってこられたビンテージ品です。 本ページの写真はすべてクリックすることで拡大表示されます。 (ブラウザの「戻る」機能で本ページに戻れます) |
【ホーン1回目】> 最初にホーンから塗布を始めました。ホーン前面のフィンとダクトを全部外して1個ずつ丁寧に塗布しました。 フレームも取り付けのための合わせ面だけはマスクして、表に出る部分はホーン共々全て塗布しました。 写っているのは山本様です。山本様と中村様がお手伝いしてくださって、写真撮影は中村様です。 | |||
【ホーン2回目】b> 一旦乾燥させてから、2回めも同様に塗布しました。 2回目は塗りムラがなくなるように特に注意して処理しました | |||
【ホーン塗布完了】> 全て乾燥させてから組み立てました。 針貝様はこの他にもカートリッジやスーパーツィータなどにマエストロを塗布され、ここまでで次のようなご感想をお送りくださっています。 マエストロ効果の方、端的に言えば音がもじられるというか、付帯音ですね、そう言ったものがなくなりつつあるようです。 言い方を換えると「透明感がよくなり、音離れがよくなった」ということでしょう。 一方ゴリゴリした音が好きな人には少々ものたりなく感じるかもしれません。 私の聴覚にうまく整合(インピーダンス、他)されてきた、という事でしょう。言いかえれば私の「体温」といってもいいと思います。 この事を具体的に説明するには、オルソンの「音響工学」などを繙く必要がありますね。 曰く、高域が、音の通りが、などというありきたりの表現では不十分でしょう。 ちなみにマエストロを試みたのは、スピーカー(ホーン)、スーパーツィータ、及びカートリッジ、マイソニックのSigGold、とMutech「耀」でした。 いずれも同じ効果です、素晴らしいです。 | |
丁寧なマエストロ処理による | フィンの光沢が美しいです。 |
【ホーン・ドライバとウーファー】 ホーンのフレームとフィンに塗布してから約1年、更に効果が望めるのではとの期待をこめて、ホーンの心臓部であるドライバ振動板とその周辺、さらには左右で6発あるウーファーのコーンにもマエストロを塗布しました。 ドライバは1回塗りですが、ウーファーのコーン紙は含浸性が高く、ムラになりやすいため3回塗りを実施しました。 | |||
【オイロダインスピーカーシステム マエストロ塗布完了】 ここまでの作業をなされて、針貝様からは、一緒に作業をなされた中村様へのご連絡の形で次のようなご感想をいただいております。 2020/02/03 中村様 昨日はご苦労さま、そしてありがとうございました。 今日仕事が済んでから音出し、待つ身の辛さよ(笑)。 良質のフルレンジに近い音像になってきました。 小生のオイロダインチューニングは、まさにドライバーとの格闘の連続であって、今まさにその出口が見えてきましたね。 小生がなぜにマエストロに信頼を寄せているのか。それはあの説明書の中に「聴覚の生理」について記されていたからです。 学生時代の講義を思い出します。耳鼻科で、内耳、聴神経のインピーダンスの調整が云々と。 小生、こういった論議が大好きなのです。 2020/02/06 日を追っての報告です。 1日目、3日月曜日メールで報告した通りです。 2日目、4日火曜日、音が全体的に硬質になって早めに切り上げ。 3日目、5日水曜日、前日の硬質感がなくなり弦の音などに艶が乗ってきた。 かなりのレコードを聴き込みました。これだといつまでも聴いていられます。 4日目、今日6日木曜日、昨日の延長上にある所謂いい音です。 本日に至って、小生の体温に合致した音像、手を加えない状態の彫像、トルソーが見事に完成したように思います。 これからも少しずつレフアレインされて行くのでしょう。 一例を上げます。 ビゼーのアルルの女、第ニ組曲のパストラールのあの弦のユニゾンがあんなに見事に鳴ったのをこれまで聴いたことがありません。 2020/02/19 最後の報告になると思いますが、 聴いていて、「録音されている現場の音場はこのようであったのではないか」と感ずることが多くなりました。 下の画像は、ウーファーを含めて美しく仕上がったオイロダインと、ヴィクトローラの蓄音機クレデンザの傍らにお立ちの針貝正純様です。 針貝様はステレオ誌に紹介された方です。 | ||
針貝様、お手伝いいただいた中村様、山本様、大変お疲れ様でした。 また、中村様には沢山の写真をお送りいただきありがとうございます。 大きなスピーカーセットに、1年越しの大規模な作業でした。 ビンテージ機器や大型機であっても、それにマエストロを塗布することにより、人の耳に優しく済んだ音、 いつまでも聴き疲れのしない音を奏でてくれます。 そういうマエストロが奏でる音は、演奏者の姿をそのままに眼前に投影してくれます。 針貝様には、マエストロの効果を極限まで引き出していただきました。 素晴らしいご感想をいただきまして誠にありがとうございます。 こころより御礼申し上げます。 |
Pract記
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