DUO製作記
2005年の11月にPractさんからDUOの試聴機をお借りして我が家で聞かせていただいて、「うーん、これは!」と感じるところが有りDUOを購入することにしました。
自分でも「本当に大丈夫かいな?」と思う腕ですが丁度パワーアンプ変更を思い立ちK式のハイブリッド作製を考えましたが自分のスキルレベルと作製時間が取れないことも有り躊躇していましたが、DUOはユニットのため比較的短時間に作れると考えPractさんもサポートしていただけるとのことなので思い切って購入:決定です。
Practさんから送られてきたDUOです。
STEINMUSICのHPには、初段が真空管5702で出力段がトラジンスタのシンプルで理想的な構成であると記載されています。(私の語学力なので怪しいですが、、)
出力は、
・8Ω 38W
・4Ω 50W
と書かれています。
こちらは真空管の5702、五極管のサブミニチュア管で(独)TELEFUNKENの物
私は雑誌記事等では見ましたが現物は初めて触ります。 (‾O‾;) ヌゥ こんなに小さいとは知らなかった。
シャーシは地元のパーツ屋さんで「タカチAR−200」を購入、(W)425×(D)350×(H)190のサイズで店頭在庫があり、そこそこの値段だったので採用です。結構大きいのですが私の腕の程度では何かと大きい方が作業しやすいと考えました。
しばらく悩んで、右の図の配置で作ることにしました。細かいところは現物合わせなので【実態配線図】、、と言うより大体配線図ですね。
(Practさんからのご指摘をいただきましたが、トランスのリンケージフラックスがRコアトランスの場合には右図ではトランスの上下方向が強いので、本当は角度を90度回転した方向に取り付ける方が良いです。)
トランスの配線
一次側 |
二次側 |
(紫/灰) 0-100V | (紫/黄) 0-12V |
(紫/白) 0-120V | (赤/橙/赤) 24-0-24V |
今回は、シャーシに余裕が有るのでシャーシセットに付いてきたサブシャーシを使用しないでアルミでフレームを作製してDUOとトランスを分けて取り付けます。
目的は分離する事によってトランスの振動がDUOに伝わりづらくすることです。 単に一度やってみたかったのですけど、、、。
DUO本体は、5mmのアルミ板を介して設置します。
トランスはゴムのブッシュを介してアルミの「コ字型」チャンネルから吊り下げます。
次に配線を行います。 あまり太い線材は使えなさそうなので普通の物です。電源スイッチはサーキット・プロテクタを使ってみました。
DUOは結線する箇所が右図のような構造で太い線材は入りません。 (直径2〜2.5mm程度) |
ピンタイプの「差込方端子」を利用して結線します。 後で何回も取外しをするハメになったので正解でした。 (^^)ゞ |
基本に忠実に電源の配線は出来るだけ綺麗に撚ります。 |
こんな感じで配線終了! 入力線は、MGAMI社2497 を使用しています。 |
その他
いざ、真空管をソケットに差込もうとすると・・・アララッ「方向がワカラナイ?」 慌ててPractさんへメールでお伺いすると。 円の凸側に真空管の赤印を合わせるのが正解でした。 |
ゴム足に換わる物として地元のDIY店で見つけてきたボルトです。 本来は木工用の物らしいですが「お手軽仕様」のスパイク代わりにと。 |
いよいよ予備のスピーカーを持ち出して音出しです。 その前にオフセットを計ってみると「Right-20mV Left-10mV」程度に収まっています。
DUO大した物です、初段が真空管でよくこんなに安定するものだと感心します。
スピーカーを繋いでDUOの電源を入れると、、、、「ヴ〜〜ン」と結構な音が、、、(‾□‾;)エッ、と言うか結構なノイズです。
プリアンプに接続するとノイズが小さくなるし音の感じからハムノイズではと検討をつけて、早速Practさんにご相談しました。
二日ほどスッタモンダした結果、DUO基盤のGNDからシャーシアースをとる事で解決しました。
写真の中央に見えるのがGNDです。Practさんからお借りした試聴機はアースを取らない構成でハムノイズが出なかったので見落としていました。
拙宅はプリアンプも自作でメーカー製品をお使いの方よりもSN比は悪いと思いますが、通常のボリューム位置でスピーカーに耳を付けてやっと聞こえるレベルなので問題ありません。
最初は穏やかな普通の音でしたが、エージングが進につれて鮮度の高い解像度に優れた音が出るようになってきました。
私はDUOの特徴を「解像度に優れた音なのに細くならない、音の輪郭を立てない。」 「多彩な表現をする。」 このように感じています。
私の好きな「女性ボーカル」や「バイオリン」が今までよりも表情豊に鳴ってくれます。 (^0^)b
今後はもっとエージングが進み艶やかな音が出る事を期待しています。
2006年1月 bfrat
bfrat様、大変わかりやすい製作記をありがとうございます。回路中心での1点アースはベストだと思います。
どうぞDuoを末永くご愛用下さい。(Pract記)
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