CCSですが、色々なCDを聴き込む程にその効果が実感できます。
数ヶ月、或いは数年間も聴いてなかったCDを聴いて、「おお、このCD、こんなに良い音したっけ?!」と認識を新たにする事ばかりです。
例えば、平面的で立体感に乏しく、全体に冴えないと感じてたオケ録音が、いやはやどうして、細かな楽器の動きと音色の微妙な変化がちゃんと録音されたんですね。
CCSを使うことによって浮き彫りになりました。今まではその情報がマスクされてたんですね。
そして、何と言っても楽器の質感が、更に良く自然に描写されるようになりました。
楽器のポジション、弦楽器群のボリューム感、そしてステージの雰囲気と空気感、
これらが明瞭に再現されるようになり、ライブな興奮が更にリアルになりました。
鋭い音はその先鋭さを失わず、それでいて無用な刺激が後退し、
弦楽器の高音部での強いボウイングで紡ぎ出された音も
以前のように耳を刺さなくなりました。これが本当に嬉しいです。
CDPのフル・チューンアップも、CCSを使ってようやくその本領を発揮した。
要は、そういう事なんでしょうね。(笑)
つまり、CDPからの情報が接点でのロスを最小限に出来た。
今まで方々の接点で漏れていた音がちゃんとSPから聞こえるようになった。
これだけキチンと再生してくれるようになると、何故、巷でマルチ・チャンネルなんかを喧伝してるのか疑問に思えてきます。
2チャンネルでも、まだまだやり残してる事があるのではないでしょうか?
私もまったく同感です。HS様にはzz-eightフルチューンへのご評価もいただいております。ありがとうございました。(岡本記)
ここのところ、PMAXを色々といじって楽しんでいます。 そこで、最近試してみたことのご報告をいくつかしようと思います。
従来から抵抗をDALEの巻き線交換してありましたが、今回は配線のPTFEオーグへの交換とオペアンプの比較、それにCCSの試用です。
まず、今回内部配線を電源ラインも含めて全てPTFEオーグに変えてみました。予想はしていましたが、今までにも増して解像度が上がり、前後方向の空間が広がりました。また、これまで外付けにしていたアッテネーターを内蔵にしてしまいました。この結果、信号ラインからRCAジャック2個分の接点が減りました。どうも、接点が減ったことによる鮮度アップは大きいように思います。
次に、オペアンプの比較をしてみました。もともとのOPA134を全てOPA627BPに積み替えたところ、別次元の音になっていましたが、なにしろ高価な石なのでもう少しCPのいいものはないかと思い、今回はOP27とAD797を試してみました。といっても、4個全て取り替えるのは出費となるので、IV変換部はOPA627BPのままで、出力側の2個を差し替えてみました。
まず、OP27です。以前にコントロールアンプを作った時に悪くないと思っていた石だったので試してみましたが完敗でした。いきなり音場が狭くなってしまい聴いていて楽しくありません。わざわざ交換する意味がありません。
次に、AD797ですが、これだけで聴いたら悪くない感じがします。音がよりホットな感じだし、人によったらこっちの方が良いと思うかも知れません。しかし、詳しく聴き比べると、明らかに情報量ではOPA627BPにかないません。で、結局OPA627BPに全部戻しました。しかし、石の値段は半分以下ですから、予算が乏しい場合にはやってみる価値はあると思います。
さて、次はCCSです。現在の私のシステムではPMAXの出力とパワーアンプの間をつなぐRCAケーブルのところ位しか使い道がないと思っていましたが、オペアンプのソケットに使ってみることを思いつき、両方同時にやってみました。
正直なところ、もうこれ以上音は変わらないのではないかと思っていたのですが、変わりました。解像度がさらに上がりました。ただ、今まで解像度が上がる方向の変化はともすると低音の量感を減らす副作用を持っていたのですが、CCSは低音方向にもいい影響を与え、低音方向のレンジも広がったような気がします。システムの接点の数の多い人はかなり音に影響が出るのではないかと思います。
づか様、くわしいご報告をありがとうございます。オペアンプの比較は大変参考になりました。(岡本記)
チューンページを参考に、電源の強化をしてみました。
やったことは、電源部を別筐体とし、アナログ部を切り離して左右別々に供給することと、デジタルセレクタ部の5Vも別電源から供給することで、DACに±5Vを供給するために元々のアナログ電源端子に±15Vを供給するために1個、左右のアナログ部にそれぞれ±17Vを供給するため2個のあわせて3個、窪田式のFET電源を作りそれぞれ別のトランスから給電しました。
また、デジタル部は2系統の5Vそれぞれに3端子レギュレーターを使って給電。結局、電源基盤5枚、トランス4個を内蔵するというとんでもない電源部になってしまいましたが、やってみてよかったというのが現在の感想です。