石川(金沢市)のT様が、オーグラインで作成されたRCAケーブルを送って下さいました。試聴させていただきましたが、その品質の高さにびっくりしました。このページではその作り方やノウハウをご紹介します。
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まずは私がT様に送った試聴記です。 解像度が高く、低域、高域もよく伸びていて、かつ低域の分離もすばらしく、 それでいて量感があります。オーグの音は高解像度なためややもすると低域の量感不足を感じやすいのですが、そこがよく補われていて大変良いケーブルだと思います。マーカスミラーのベースとバスドラの掛け合いが実に力強くて豊かでリズミカルで最高にノレますね。 これは是非、レシピをご紹介させていただきたく存じます。 ・・・ということで以下、T様より製作記をいただきました。 | |
T様より ====ここから===================== | |
オーグラインの資質に、自分のこれまでのノウハウを加えて、作ってみました。オーグ自身、従来の銀線に比べ、銀線くささとでもいうようなものは少ないと思います。(とはいえ、しなやかな質感と、高域に燻銀のごとき輝きの片鱗は残っているように感じました) アンプ製作も料理も似たような感覚(どちらかというと理科の実験みたいな)で やってます。半田ごてを握ったのが小学六年ぐらいで、オーディオらしいことを初めて約三十年ですか、思えば遠くへ来たものです。五球スーパーを分解して親父に怒られた事もありました。 オーグラインに4N程度のOFCかPC-OCCをハイブリッド(七本よりの三本か四本を銅 線にする)してみるのも面白そうですね。 | |
7本拠りRCAの作り方 | |
1.オーグライン単線0.2mmφ七本の端を団子に半田付けし、ドリル・ドライバー(低速回転の物又はハンド・ドリルのほうが良いかも)に咥えさせて、反対側の端をドア・ノブ等に軽く固定し、ゆったりと縄跳びが出来るぐらいの状態で、一箇所に撚りが集中しないよう注意しながら、徐々に寄ります。 AugRCA7 P.S. 素線の七本撚りは、MJ誌の金田氏のAMP基板の配線材として、OFC素材による作り方が紹介されており、関連のHPでも、改善例等も紹介されているようです。 P.S. 老婆心ながら、七本撚りの原理は、同直径の素線を撚るとすると、中心に1本 とその外周に六本並ぶ形が、最小占有面積となると同時に、最も円断面に近似となるもので、低周波では、中心導体を含む七本が円柱導体近似として、高周波では外周の六本がパイプ状の導体に近似として、働くと考えられるものです。実際には、動作がある周波数で突然切り替わるものではなく、なだらかに移行するもので、電気磁気学等の本に 表皮効果の計算式として載っているものですので、興味がお有りの方は、教科書をひも解いてください。当方は、計算はちょっと苦手なので、お好きな方に解析はお任せします。 P.S. 撚り作業用の冶具 撚りを掛けるときに、ボール紙か小型のペット・ボトル等で、センターの1本の素線と、周囲の六本の素線の穴を開けた治具を作って、冶具をドリルにつけるか、台等に固定するかしてやると、きれいに作業が出来る可能性が高いように思います。機会があれば、試して、また、報告したいと思います。また、上手い方法を思いつかれたり、試してみた方には、ぜひ、教授願いたいです。 P.S. 作成費用の概算 オーグ・ライン0.2mmφ@200円/1m+消費税で計算し約1m(撚った分、少し縮みま す)のケーブルを作るとするとすると 200円 ×7(本) ×4(本、+と−がL・R必要) ×1.05=約6,000円 RCAピン・プラグ(4個)二千円程度として、トライガード二千円、ヒシ・チュー ブ、スパイラル・チューブ等約千円内で、合計一万一千円と言うところです。 結局50cm弱のケーブルで六千円程度、1メートル弱で一万円前後(ピン・プラグ の価格による)程度の制作費ですね。無論、労賃(半日程度か)は無添加です。 店主補足 オーグラインSPの基本構造も実は7本拠りです。上記の構造の7本拠りの周りを、さらに12本の素線で稠密に巻いた構造(19本拠り)をしています。拠り方の方向や拠り加減、絶縁材の素材や構造にノウハウが詰まっております。 | |
T様より ====ここまで==================== さほど難しくないようですので是非皆様もトライさなって下さい。 出てくる音の臨場感にきっと驚かれることと思います。 T様、ノウハウのご提供をありがとうございました。 |
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